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光房コラム 2005年10月20日(木) 
 
 


茶道具控帳---「楽茶碗」

「楽」の由来はわかるけど、「聚楽(じゅらく)」は?
「楽」の由来の一つは
秀吉から楽印を拝領し、捺すようになったので
「楽焼き」と呼ばれるようになったこと。
もう一つの「楽」の由来は
秀吉が住んだ聚楽第(じゅらくだい)の土で焼いたこと。
そのため、楽茶碗を「聚楽焼き」ともいいます。
さて「聚楽」とは「不老長寿の楽しみを聚(集)める」こと

  *
好みの楽茶碗を使いこんで、
利休の侘び茶を楽しむ・・。
不老長寿の楽しみはここにもあります。
(IS・MU)


「楽茶碗(らくちゃわん)」の歴史と知識
楽茶碗は天正年間に「今焼き茶碗」として登場。
侘び茶の場-草庵の茶室で茶を喫するために
千利休が直接、瓦師長次郎に指導してつくらせました。
秀吉が住んだ聚楽第の「 聚楽土(じゅらくつち)」を使用し、
ろくろを使わず手捏ね(てづくね)で、
皆様ご存じの楽茶碗の形-「宗易形」につくりました。
京都加茂川の真黒石を使った総釉の引出し黒とあいまって
今までにない感性を内包した茶碗となりました。

  *
*宗易は利休のこと
*聚楽第(じゅらくだい/じゅらくてい)は
天正14年(1586年)に 京都に築かれた秀吉の邸宅で
平城の性格もあった豪奢な建物。ちなみに 
秀吉は「赤」釉の楽茶碗を好んだ。

(IS)

利休が好んだ黒の楽茶碗(真横)

 
     
     
 


 
   



   
 

  

     

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