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光房コラム 2005年11月10日(木) 
 
 


■茶道具控え帳---「炉」

立冬を過ぎて炉になりました。
風炉よりも火を近く感じさせます。
茶室の炉のありようも
遊技的な喫茶をわび茶のこころへと
導いていったもののひとつなのでしょうか。
火を見つめていると
こんな想いが照らしだされます。


★炉
東山文化の時代は台子飾り(風炉)の喫茶でしたが、
現存する最古の茶室といわれる
「同仁斎(どうじんさい)」(四畳半)の    
座敷き飾りの記事には「囲炉裏」と記されたものがあり、
その跡も見つかったそうです。   
古くはいわゆる「炉」は大きいものでした。
天正年間に
現在の一尺四寸四方(約42cm)のものが
徐々に広まり、
江戸時代初期には「炉」という呼称で   
一般化したといいます。


※同仁斎
足利義政が造営した東山山荘(後の銀閣寺)の
持仏堂の中にある書院が「同仁斎」です。 
隣室には夢窓国師がおまつりされていました。
ときには義政は、同仁斎で点てたお茶を
その国師にも供えたかも・・・。

(IS)


 
     
     
 


 
   
 
 
   
 

  

     

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