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光房コラム 2005年12月1日(木) 
 
 


茶道具控帳---「夜咄(よばなし)

寒さも本格的になると夜咄が話題になります。
冬至過ぎの暗闇のなかでゆったり時を過ごす・・
なんとも魅力的な茶会です 。
   *
ともしびがほんのり照らしだす亭主のもてなしに
身も心もあたたまっていくのを想像していると
脳裏に浮かびあがる客の一人は、
もしかしたら宗旦狐(そうたんぎつね)?   
宗旦に姿を変えた狐のイメージは
自然で自由なわび茶に徹したという宗旦宗匠の
その風貌とすんなり重なるような気がします。


★宗旦 
千家三代・元伯宗旦 (げんぱくそうたん、1578−1658)。
乞食宗旦 (こつじきそうたん)と称され、
茶禅一味の精神で清貧のくらしを貫いた。

★宗旦狐とは
 
京都上京区相国寺 (しょうこくじ) に住む白狐は、
夜な夜な宗旦に姿を変えて茶会に現れたという。
人々は狐と知りながら親しんだ。
相国寺にはこの狐を供養した宗旦稲荷がある。

(IS)






  参考商品
白蔵主香合
(はくぞうすこうごう)
*頭部
* 夜咄によく使われます。 納会にもどうぞ。

お買上感謝・在庫なし 
 
 
★白蔵主とは
稲荷信仰から狐三匹を飼った
実在の僧侶(1380年頃)。
これを素材に
僧に化けた古狐が登場する狂言
「釣り狐」ができた。


さてこの「白蔵主香合」の狐の
表情に 漂うものはなにか。
一つは、生きのびようとして
不殺生を説く僧に化けたが、
真の人間になりきれない怪しさ。
だがもう一つは、
生き物がそれぞれの無事を願う、
あたたかく自然な心。
 


 
   


     

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