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光房コラム 2005年12月22日(木) 
 
 


茶道具控帳---「準備と後始末」

いつもはコーヒーブレイクの方も、
年末年始には抹茶はいかがでしょうか。
今回のコラムは、
「茶道具を使ってみたい」という
まったくの「ハジメテさん」や

「ひさしぶりに茶道具を出した」という
「入門者さん」への
ガイドです。

よくご存知の方は、準備と後始末の分担表 などに
利用してみては。






内外ともに水(できればぬ るま湯)をかけ、吸水させてから表面の水気を拭きます。こうすると余計な汚れがつきにくくなり、茶碗の肌の趣も良くなります。
*保管時などの臭いが気になる場合は、何度かぬるま湯に通します。それでも気になるなら、ぬ るま湯に少し浸したり、煎茶を入れたりしてから使います。


ぬるま湯を使い、力を入れずに指でそっと内外を洗います。洗剤は使いませんので、正月などは他の陶器と一緒にならないよう注意します。
箱などに入れて保管する場合は、3〜7日間、楽茶碗の場合は1週間以上かけて、充分に乾かしてからしまいます。


ひさしぶりに使う場合は、弱くなっていた穂先が折れて抹茶に混じってしまわないよう、あらかじめ湯に通 して洗いながら指先で穂先に軽くふれ、よく確認しておきます。
抹茶を点てる直前にも、穂先を湯に通して柔らかくしてから使います。


穂先の内外とも、ぬるま湯でよく洗います。湿っているうちに「茶筌くせ直し」にかぶせて乾かすとあまり型くずれしません。そのまま保管でき、安定感があって倒れないので安心です。
*使用後に、購入時のプラスチック筒に入れようとすると、伸びた穂先が少し飛び出ます。無理に納めて蓋を閉めようとすると穂先を挟んだりして痛めることがあります。


茶杓はどんな場合でも水で洗いません。乾いた柔らかい布で拭いておきます。長年の間には竹の色艶が出てきて、よい趣になります。


準備と同じように、乾いた柔らかい布でよく拭いておきます。
* 茶杓は 湯気や水が嫌いです。水分がつくと艶がなくなったり、櫂先の曲がりが伸びたりします。ちょっと置いておく場合も、湯気や水のかからない場所に。

抹茶茶碗や茶杓は、きちんと始末をしながら使うと、
自然に肌合いが変化して 風格がでてきます。

よく手になじんだ風情には格別なものがあります。

(IS)







   「茶筌くせ直し」にかぶせた茶筌。
 あー、さっぱりした!
 一仕事終えてほっとしたなぁ・・
 そんな声が聞こえるようです。

 
 
←左記は一般的な茶道具が対象。
 どなたにもわやりやすく、
 難しくない方法例をあげました。

 *貴重な品や、きわめて繊細な品、
 特殊素材の品などは、それぞれに
 あった方法でお願いします。

 

  ◆2005年の光房コラムは
  今回が最終です。
  次回は新年になってから特別テーマで
  掲載予定です。

 


 
   
   

   
 

  

     

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