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■茶道具控帳---「み菓子」
新春第一回目は
お道具とともに重要な役割を果たす「菓子」の中から
「み菓子」です。
「且坐(さざ)」では
席中に菓子をいただくことがないので
「み菓子」を用意します。
これまでに体験したのは、 干菓子器に露を打ち、
「桃」を盛ったものでした。
「これが見るお菓子なのか」と、
いつも以上にしげしげと拝見しますと、
普段親しんでいる桃とは違って見えます。
なぜか後光がさしているような風情・・。
思わずうやうやしくおしいただいてしまいました。
ここに「命あるもの」がある。
私たちは、命あるものをいただいている。
そんな気持ちで一杯になりました。
★「且坐(さざ)」と「み菓子」
且坐は七事式の中では中道にあたる。
正客は花、二客は炭、三客は香、東・半東が点前などと
茶事の役割を分担し、一通り茶事を実習。
主客(普通は5人)がともに
緊張と楽しみの世界を体験していく。
ただし数茶以外の七事式では、
客が式中で菓子を食べることはない。
そこで、茶事としては省略できない菓子には、
「食べられるが、その場で食べられない」ものを選び
果実などを出す。
これが「み菓子」で、 見るだけで回す。
(IS・MU)
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↑文様拡大
果物をモチーフにした
「三多吉祥果文様古袱紗」 |
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