ロゴ
 
 

     

光房コラム 2006年1月19日(木) 
 
 


茶道具控帳---「み菓子」

新春第一回目は
お道具とともに重要な役割を果たす「菓子」の中から
「み菓子」です。

「且坐(さざ)」では
席中に菓子をいただくことがないので
「み菓子」を用意します。
これまでに体験したのは、 干菓子器に露を打ち、
「桃」を盛ったものでした。

「これが見るお菓子なのか」と、
いつも以上にしげしげと拝見しますと、
普段親しんでいる桃とは違って見えます。
なぜか後光がさしているような風情・・。
思わずうやうやしくおしいただいてしまいました。

ここに「命あるもの」がある。
私たちは、命あるものをいただいている。
そんな気持ちで一杯になりました。



★「且坐(さざ)」と「み菓子」

且坐は七事式の中では中道にあたる。
正客は花、二客は炭、三客は香、東・半東が点前などと
茶事の役割を分担し、一通り茶事を実習。
主客(普通は5人)がともに
緊張と楽しみの世界を体験していく。

ただし数茶以外の七事式では、
客が式中で菓子を食べることはない。
そこで、茶事としては省略できない菓子には、
「食べられるが、その場で食べられない」ものを選び
果実などを出す。
これが「み菓子」で、 見るだけで回す。

(IS・MU)





  ↑文様拡大
果物をモチーフにした
「三多吉祥果文様古袱紗」
 
 
 
 
 
 
 
 


 
   
   

   
 

  

     


Copylight(C) since 2004
Fukusa-Kobo All Rights Reserved.
*
無断転載はご遠慮ください