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光房コラム 2006年3月23日(木)
「茶道具控帳」「利休百首」「光房日記」を順に掲載しています。
 


茶道具控帳---「マイ抹茶茶碗」

最も良い品選び方法は、
そばにおいておきたいと思えるような
「本当に好きなもの」をみつけることなのですが
いざ茶碗を前にすると、決めかねる方が多いようです。
特に初めて購入する時は迷ってしまいがち。

その原因は、「茶碗の特徴をよくつかめていない」
ことにある場合があります。

今回は「形をみる」のを手がかりに実例をあげ、
茶碗の特徴をつかむコツをご紹介します 。
早道は、部分の名称を覚えることです。  
名称ごとに見ていくと、雰囲気に流されることもなく、
茶碗全体の個性もはっきりと浮びあがってきます。

実際には「口つくり、胴、腰・・」と唱えながら

人気のフィギュアスケートではありませんが
各部分「約3秒ずつ」見ていくといいでしょう。

名称
見どころ等
口づくり
茶碗の口縁を上または斜め上からみてみましょう。
★写真の品はほぼ円形ですが、手作りならではの軽いゆがみが優しげ。 
横からのシルエットを確かめながら、彎曲の具合や、さまざまなつくりを見ていきます。
★写真の品は、ろくろによる段々もポイント。
胴の下部の高台まわりが「腰」です。景色が胴とは違ってくる茶碗は、じっくり眺めてみましょう。
★写真の品では、釉薬と土味のある胎土のコンビネーションが魅力。
高台
拝見時に強い印象を与える部分の一つです。
★写真の品は、削り込んで高台をつくっています。土味が楽しめひときわ趣き豊か。
高台内
内部にも個性があり見逃せません。
★写真の品は渦があり、茶だまりの渦に呼応していているのが面白い。
見込み
茶碗を上からのぞき、全体の雰囲気をみてみます。
★写真の品では、ゆったりとした緑色の釉薬の流れが目を引きます。
茶筅ずり
景色が豊かにあらわれるところでもあります。
★写真の品はでは、釉薬の周辺にのぞく濃い焼き色が茶筅ずりに多くかかっています。
茶だまり
茶碗の底にある抹茶を溜める懐です。
★茶筅ずりとともに、抹茶を飲み終わった後に現れてくるところです。その時の印象を考えながら選ぶのも楽しいでしょう。 写真では渦 が美しい。
いかがでしたか? 
各部分をていねいに見ると、なぜか茶碗全体の印象や魅力まで変わっていることに気付かれたと思います。 大きな写真でお確かめください。拡大写 真はここをクリック








ふくさ光房では

ネットショップですので、お品ものを実際に手にとってご覧いただけませんが、その品ならではの趣きと各要素とをしっかりお伝えできるよう、さまざまな写 真の掲載を心掛けています。

それらを手がかりにすると、ご自分の判断による自由で間違いのないお品選びがしやすくなります。

ぜひ心ゆくまでご覧くださいませ。






  さてこの品は
  お好みのタイプでしょうか?
    
  詳しく見てみますと。


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   いがやきちゃわん
  伊賀焼茶碗
  4,515
円(税込) 
  申込番号 032 - 1029

  ・松本央(まつもとひろし)作
   ・桃青窯
  ・約 径12.6×高さ6.8cm
   ・化粧箱入

  ※土味と焦げをあじわう茶碗。



   
   
   
 

  

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