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■チェックタイム-利休百首(13・14)
手前には強みばかりを思うなよ
強きは弱くかるく重かれ
手前には重きを軽く軽きをば
重くあつかう味わいを知れ
強と弱、重と軽について詠んだこの2首は
同じような意味あいでしょうか。
「卵をわらずにすっとつまみ上げる動作」は
ロボットにはとても難しいと聞いたことがあります。
きっとその動作のためには、「いくつもの情報を
一瞬に処理して実行する必要がある」からだろうと、
感じいったことを思い出します。
人間にはいとも簡単なことなのですが・・。
しかも人間の場合は、「心」の働きで
もっと複雑で趣のある動作ができます。
たとえば、重いものは、
重量や重心の一部を心に受けとめることで
軽やかに優しく持つ ことができます。
また、軽いものは、
姿や内在するものを心に受けとめることで
揺らぎのない、しっかりした持ち方ができます。
心が働いていると手や指がなめらかに動き
力まかせに動くことはありません。
さらには、触覚を楽しむことを通して、
心までよりしなやかになるように思われます。
こうして所作に美しさが生じていきます。
■クイズ
□□□とは手つづき早く又おそく
所々のそろわぬを云う
□□□に入る文字は何でしょう。
前回の利休百首でとりあげました。
答えはこの頁の一番下
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![](8-7b.jpg)
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挨拶の時、ひざ前に置く扇子。
重量はなくとも
重みのある茶道具の一つ。
このコラムでは原則として、
女持ちの扇子に書かれた順に、
利休百首をご紹介しています。
お手もとにこの扇子を用意して
お読みいただくと便利です。
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※きりりとした黒塗
五寸扇子・黒塗利休百首 (女持ち)
1,260 円(税込)
申込番号007 - 55
・約15cm
※色あいが楽しめる溜塗
五寸扇子・溜塗利休百首
(女持ち)
1,260 円(税込)
申込番号004 - 311
・約15cm
※ 男性用は黒塗をご用意
六寸扇子・黒塗利休百首 (男持ち)
1,365 円(税込)
申込番号008 - 56
・約18cm
書かれた歌の順番は、
女持ちの扇子とは異なります。
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