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他記事は「これまでの光房コラム」(下覧)よりご覧ください。週1回更新
光房コラム 2006年7月15日(土)
 
■チェックタイム-利休百首(15)

  何にても 道具扱う 度ごとに      
     取る手は軽く おく手 重かれ

11・13・14首めと同じような意味あいです。
いろいろに言い換えて繰り返し出てくるということは
点前の基軸にせよということなのでしょう。

「軽い手、重い手」で思い出すのは、
陶器の店での出来事。
まずは品物をあれこれ「見る」ことに専念し、
ようやくこれだと思う品を決めてみました。

では実際に持ってみようと、
隣の品にぶつからないようによく注意して 、
そろそろと手を伸ばすと・・なんとそんな最中に、
「やはりあちらが良いかも」と迷いが出てしまい
手にとった品を置くときには、
よそ見までしていたことがありました。

これでは 「取る手は重いのに、置く手は軽ーく」で、
今回の一首とは正反対です。
抹茶を点てる場合も、心がよそ見をしているようでは
道具を軽やかに取れませんし
しっかりと重く置くこともできません。

点前のかたちを真似るのは
わかりやすく効果的な稽古ですが、
真似だけでは稽古にならないのが「心構え」。
これは修練あるのみ。
動作がぎこちない時には
この一首を噛みしめるつもりです。


■クイズ

手前には強みばかりを思うなよ              
  □□は弱くかるく重かれ      

手前には重きを軽く□□をば              
  重くあつかう味わいを知れ   

□□に入る文字は何でしょう。
前回の利休百首でとりあげました。
答えはこの頁の一番下










まして平茶碗なら、
すっと軽やかに手に取り、
涼やかに
心を落ち着かせて置く・・
そんな動作の点前にしたいもの。


なるみおりべひらちゃわん
鳴海織部平茶碗
7,140
円(税込) 
申込番号050 - 747

・加藤喜一作
・約 径15.3×高さ6.0cm
・化粧箱入



※商品詳細は目次からどうぞ。
売切による未掲載等の場合は
ご容赦ください。









  
 

 


■クイズの答え(太い文字)

手前には強みばかりを思うなよ              
  強きは弱くかるく重かれ      

手前には重きを軽く軽きをば              
  重くあつかう味わいを知れ   

 
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