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光房コラム 2006年9月25日(月)
 


■光房日記-白花曼珠沙華(しろはなまんじゅしゃげ)
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悪を忘れさせる天上の花

曼珠沙華は彼岸花ともいいます。
赤はよく見かけますが、
茶花に使う白−
白花曼珠沙華はあまり見かけませんね。

白いものは突然変異、あるいは
稀少な野生種ということもありますが
多くは「黄色のショウキズイセンと、赤い曼珠沙華を
交配した園芸種」です。

今年は、「ひどい天候だったが、
それでもちゃんと秋がきて、曼珠沙華が咲いた」、
そう思った方が多いかもしれません。
どんな年にも自然のめぐりを教えてくれる
ありがたい花です。

では茶花としてはどう見たらいいでしょう。

曼珠沙華の花の命はたった数日。
しかし、たとえ天候不順であっても必ず彼岸頃に、
毎年咲かせます。そう思いいたると、
禅語の
「一期一会」が浮んできます。

曼珠沙華は、サンスクリット語の
マンジューシャカの音写で、意味は「天上の花」。
「 白くて柔らかく、見る者に悪を離れさせる」
はたらきがあるといわれています。

それを思い出しながら白花曼珠沙華を拝見すると、
無用な考えから離れられ、
ひたすらお茶に打ち込む
−「喫茶去」に
以前より少しは近付けそうですね。
白花曼珠沙華には
「無」という禅語も似合いそうです。


  取り合わせ例
 「花から人へ」のはたらきは白花曼珠沙華。
  「人から鳥へ」残すのは、1個の木守柿。
     
  いろえきまもりちゃわん

  色絵木守り茶碗  3,885
円(税込) 
  申込番号
005 - 1183
  
中山喜白作・約 口径11.8×高さ7.5cm
  ・化粧箱入

  拡大写真はここをクリック






白花曼珠沙華
(Lycoris albiflora)
*
英名はspider lily。
近くでは百合に見えますが
遠くから見ると
スッとのびた茎が
独特。

ヒガンバナ科リコリス属。
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全体写真↓



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