口辺の山道は、なだらかであるものの、
沓形ならではのユガミが、大きな変化をつけている。
激動の桃山のその時代を映したかのように。
くろおりべ くるすちゃわん
黒織部クルス茶碗
9,900円(税込)
申込番号001-1214
・横井清秀作、美濃いちい窯
・約径12.8〜11.5×高さ7.2cm
・木箱
来し方、行くすえを思わせる、山道 。
今あらためて、
そして新しい歳を迎える時にも
使ってみたい茶碗。
さまざまなことがあった。
そしてこれからも……。
願わくは、その山道が
なだらかでありますようにと。
クルスの意匠
戦乱の日本にやってきたキリスト教。
そんな時代に
心身を守ろうとした心意気が、
すべての枠を超えさせ、
茶碗に斬新なクルスの意匠を
もたらしたのでは。
平和な世を願うデザインです。
個性的な高台まわり
逆さにすると、
織部らしい遊び心が見える。
丸く低く張り付いた高台と、
ゆうゆうとした三角の土見せが
せめぎ合う。
その緊張を解くのが、
高台脇の
「掻き銘(ひっかきめい、かきめい)」。
すばやいタッチが
「表の顔をひとまずおいてみよう」と
告げている。
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ふくさ光房