真の「錦」は身近なところに
素性(そせい)法師は、
遠くから京の都を眺めて、
「見わたせば 柳桜を こきまぜて
都ぞ春の錦なりける」とよみました。
見わたしたからわかる・・
いったん離れてみてわかるのが、
真の「錦(にしき)」なのかもしれません。
ご紹介の出し袱紗には、さらに
メーテルリンクの話を思い出させるような
「青い鳥」ならぬ「鳳凰」が飛んでいます。
今、ここを大切にしたい茶人に
ふさわしい文様といえましょう。
真の錦は身近なところに・・。
※素性法師は平安時代前、中期の歌人で僧侶。
三十六歌仙の一人。
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