別角度の写真はここをクリック 連なって咲くから、つづき咲く。それがツツジになったと言う。 実はつづくのは花だけでない。 ツツジの古木には800年のものがある。 幾時代もつづけて花咲かせる、その命が、この春もまた。
←肌合い 白釉のつややかさが ツツジの季節の さわやかさを 思わせます。
←向こう正面 咲こうとするツツジと ふくらみはじめたつぼみ。 一服のお茶とともに 春から初夏の息吹を お楽しみください。
躑躅(つつじ) あまりにも身近な花、それがツツジといえます。 名所はここかしこにあり、街中でもよく見られます。 さていにしえの歌人は、ツツジにこんな気持ちを託しました。 山越えて遠津(とおつ)の浜の岩つつじ わが来るまでに、含(ふふ)みてあり待て 詠み人知らず 『万葉集』第七巻 意味は「遠津の浜の岩間に咲くツツジよ、 私が帰るまではつぼみのまま待っていてくれ」という微笑ましいもの。 ご紹介の抹茶茶碗には、嬉しい未来を待つ多くのつぼみと、 めぐる時満ちて、あるいは願いかなって咲く花の、両方が描かれています。 旅立ちや新スタートを迎えた人びとの茶会にも向きそうです。