春欄と春の想い
古くより早春の花、あるいは祝いの花として親しまれてきました。
日の差し込む、やや乾燥気味の雑木林や松林などに自生。
2月半ばから花芽が伸び初め、
3月初旬〜4月初頃にかけて花が咲きます。
ちょうど雛まつりの頃になります。
花は葉の陰に隠れるようにひっそり咲きます。
その姿は可憐な乙女、あるいは高貴な淑女・・。
ひな人形のある席にもよく似合います。
ただし別名の一つは「ジジババ」といいますから一筋縄ではいきません!?
花姿をよく見ると、上部はおばあさんのかぶり物のように、
下部はおじいさんの長いひげのように見えることから
そうつけられたという説があります。
乙女から爺婆までを見てとれる不思議な花、それが春蘭です。
ご紹介の茶碗の蘭を愛でながら、さまざまな人びとの春を想う・・。
さてあなたも、平成の文人墨客に。
※文人墨客(ぶんじんぼっかく・ぶんじんぼっきゃく)
詩文・書画などに親しむ風流な人。
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