和歌に、能楽に
インスピレーションを与えた塩焼きの浜。
その松林にも想いを馳せつつ。


 
 
   










 



けんざんうつし
しおがまちゃわん
乾山写 塩竃茶碗
13,020円(税込)
申込番号P4-1507-518

・橋本永豊作
・約 径12.0×高さ8.0 cm
・木箱

←上 正面
←下 後ろ



     






 
←正面より
立春をめでるかのように
ゆったりと立つ
塩焼きの煙。

塩かまの 浦の松風 霞むなり
 八十島かけて 春や立つらむ
    源実朝(金塊和歌集)

(大意)塩釜の浜の松林にあたたかい風が吹く。島々はいっせいに立春を迎えただろうか。



※平成20年 お題「火」の品ですが、今年25年のお題「立つ」にはよりふさわしく、また東北応援の気持ちにも応えてくれることから、お薦めのお茶碗です。


     








 



←正面右側の意匠
さらに拡大した写真
  
「浦の松風」を
遠くに近くに受けながら
群れて飛ぶのは
友千鳥。

四季を通じて
美しい松原は
豊かな自然の象徴。






     





 

 

←見込み 

   







 



←高台まわり

     











 

←胴から高台脇

趣ある土味が
釉薬の向こうから
伝わってきます。

     









 


←箱
自然のものですが、
材料の木のシミが出ています。

   
■コラム 

2011年の大震災にあわれた皆様には心よりお見舞い申しあげます。
このお茶碗で、東北被災地を想う時をともに。

塩釜と阿古屋松(あこやのまつ)

 塩かまの 浦の松風 霞むなり  八十島かけて 春や立つらむ
          源実朝(みなもと の さねとも)、金塊和歌集

塩釜神社例祭の藻塩焼き神事は7月に行なわれています。
厳しい季節をすぎ、いよいよその神事を心待ちにして塩焼きにせいを出す、
あるいはゆったりと浜に出てみるのが、立春の頃なのでしょうか。
「塩竈」は風光明媚な歌枕の地で、たくさんの歌に読まれました。

さて、東北にゆかりの深い能楽に「阿古屋松」があります。
「平安時代に陸奥国へ赴任した歌人藤原実方(さねかた)が、
山中で出会った老人に、歌枕として名高い阿古屋松について尋ねると、
老人は実は「塩釜明神」で、千歳山で松のめでたさを語り舞う」というもの。

この「阿古屋松」は、世阿弥(1363-1443年)直筆ながら、
公式には一度も演じられず昨年2012年春が初演。
2013年は世阿弥誕生650年であり、
東北応援の気持ちからも注目したい能の一つです。

※阿古耶松とは、「仙台市名取川の橋が流され、新たな橋のために切られた松にまつわる悲恋物語」。今は山形の千歳山に伝わる伝説です。そのお話はまたいずれかで・・。
 
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