あっ、ねずみが動いた!! 足の指を使って、涙で描いた絵がほんとうの絵になった。 おや、しばられている縄を かみ切ってくれそう。 好きなものに無心に打ち込むと生命がやどるのか。 * 子(ね)の年のほか、子供の日などの行事にも。 ※筆は撮影小物。 ・
←見込み すっきりしたつくりです。 茶巾ずりは遠山に緑の松 。 雪舟晩年の83歳頃に描かれた「天橋立図(あまのはしだてず)」(国宝・京都国立博物館蔵)を思い出したくなる意匠です。
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教科書にも載っていた雪舟の逸話 年配の方にはおなじみですね。 若い方には新鮮なお話に聞こえるでしょうか。 史実としては定かではなく、 詳細にはいろいろなパターンがありますが およそ次のようなお話です。 室町時代のころ 修行をしないで絵ばかり描いていた小坊主を 和尚さんはとうとう柱にしばりつけてしまいました。 小坊主は悲しくて涙を流していましたが やがてその涙と足先の指で、ネズミを描きはじめます。 そのねずみの上手いことといったら やがてネズミは動きまわりはじめ しばられていた縄をかみきってくれました。 後でこっそり様子を見に来た和尚さんが 「大ネズミが動いている!! 小坊主がかじられたら大変」と 追い払おうとしたというオチのパターンもあります。 いずれにしても、好きなものに無心に打ち込むと そこにはある種の生命が宿るということでしょうか。 小坊主は後に画聖といわれる水墨画家となりました。 ・
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