粉引のひと碗。
手もつと、どこか水の気配が。
その感覚にひかれるうち、連れていかれるのは大陸の深山幽谷。
屹立する崖の上の木立には、流れる釉薬-うすい霧がかかるばかり。
月光がほのぼのと照らす湖面は、波もなく眠るかのよう。
***
やがて辿りつく岸辺の家は、その日の安住の場所に違いない。
お茶碗の高台拝見まで、おだやかに進めば、
誰でも到達できるのではあるが・・そんな境地。

  
 
 
   








 


てつえさんすいずちゃわん
鉄絵山水図茶碗
3,300円(税込)
申込番号001-1215

・清秀作・約径12.2×高さ8cm・化粧箱

鉄釉で山水図を描き、水墨画の風情をかもしだしています。お茶の水分を含み易い「粉引地(こひきじ)」ですので、手もつと、どこか水の気配が。

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←高台まわり

岸辺の家は、安住の場所か。
さらに拡大した写真

窯印と高台まわりの家








     





 





←後ろ 
描かれていないからこそ、
あれこれと思い描く。
神仙の住む
はるか向こうの世界。


     







 



←見込み

     







 



←見込みの中
釉薬のほってりとした
流れがあたたかい。
     





  

 




木立にかかる白い釉薬は
うすく、あるい濃く
霧にも似て
自在に流れています。



   
 
■コラム 

ぐるりと眺めれば・・
  

山水画(さんすいが)と粉引茶碗

山水画は「中国で発達した絵画のジャンルの一つ」です。
実際の風景を写生したようなものもありますが、
多いのは「想像の風景」で、
それも神仙が住むという「理想の世界」としての心象風景です。
抹茶茶碗にはもってこいの画といえます。

ご紹介のお茶碗は、しっとりとした雰囲気がただよう粉引(こひき)です。
神仙の住処を描くのにふさわしいですね。
白い釉薬は、霊妙な霧にも似て自在に流れています。



 
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