お盆の伝統行事「五山送り火」のこころ
京都の夏の風物詩としても有名な五山送り火には
変わったエピソードがあります。
実は冬に、2000年の大晦日にも大文字の火がたかれています。
20世紀を送り、21世紀を迎えるための記念でした。
眺める人々にとっては、 世界中の人の無病息災を
その平和を祈るような火でもあったでしょう。
また昭和10年(1935年)には春4月3日に大文字の火がたかれました。
前年秋襲来の未曾有の大型台風「室戸台風」による甚大な被害、
山で 倒れた樹木を弔うためでした。
しかし実際はこれも、眺める人々にとっては、
すべての生命ー樹木、動物、当地の人々など
被害をうけたものすべてのために祈る火であったことでしょう。
ご紹介の「五山送り火」の抹茶茶碗も
平和を思うときにはいつでも使ってみたいものです。
※室戸台風では観測史上最高記録の風が吹きました。
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