星一つ 殘して落る 花火かな  酒井抱一


花火のあとに
言葉にならぬ何かを感じさせる夜空
その「何か」へと
誘う茶碗。


 
 
   

 










 



すいせいゆう はなび ひらちゃわん
翠青釉花火平茶碗
19,500円(税込)
申込番号011-S938

・燦光窯 井川和男作
・約 径14.6×高さ6cm
・木箱


←写真は上から
「斜め上から」「高台」
胴 」
拡大は各写真をクリックこをクリック 拡大写真はここをクリック

 

高台写真で右上に見える花火は
約半分が胴に配されています。
あとの半分は
茶碗の中。

     





  

 

 


←見込み1








←見込み2
拡大は写真をクリック


     







 
←肌合い

大輪の花火が咲くのは
ニュアンスのある翠青の地。

それは
花火のあとに
薄く広がる火薬の煙。
あるいは 花火に消された
星々のかすかな光…

ひそやかな世界へと
誘われていく茶碗です。


     






 
←窯印

燦光窯
(京都宇治市)
井川和男


2006年に経済産業大臣指定の
伝統工芸士に認定。
受賞歴、個展多数。
     





  

 

←木箱
     
 
 
 
 
日本の花火と円相
  
*****世界一精巧で華麗
ご紹介の茶碗の意匠は、どんな花火でしょうか。
花火の全体を三重とし、うち「二つは芯」とすれば 「八重芯菊」というタイプになります。
この「八重芯」の大きな花火を愛でるときに
日本の花火技術の素晴らしさが味わえるといいます。

*****「平和」と「庶民」があってこそ
世界中の「ドンドーンッ」という音がすべて花火なら、どんなにいいでしょうか。
日本の花火は、平和な時代に、庶民が楽しむために発達しました。
そのため、日本の花火は「球体」に開きます。
庶民が町や川岸のどこから見ても、すべて同じように 「まんまるの円」に見えるように…。

*****花火の円と、円相
花火は、誰から見ても過不足がない「円」。
ひたすら見る。楽しむ。 花火を愛でるときは、何も考えたりはしないもの。
そうしていつのまにか無心になっていきます。
瞬間的に、禅の「円相」の境地に近くなったかもしれません。
しかも、花火が消えたあとには、 夜空のむこうの深遠さまでも感じてしまいます。

  星一つ 殘して落る 花火かな (酒井抱一)
  この句は、そんなときに…。


※酒井抱一(さかいほういつ 1761〜1829) 
江戸後期の絵師、俳人。江戸琳派の創始者で、自らを尾形光琳の後継者とした。
代表作は「夏秋草図屏風」(重要文化財。もとは光琳の「風神雷神図屏風」の裏に
描かれていた)等。俳諧にもすぐれ生涯を通じて探求する芸術の一つとした。
     
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